店舗を開業する場合、ホームページやSNSだけでなく、Googleマップ上の情報も早めに整えておいた方がよいのではないか。
セミパーソナルジムの開業準備を進める中で、私はそう考えました。
想定していたのは、近隣に住む人がGoogle検索やGoogleマップで店舗を見つけ、サービス内容を確認し、体験予約へ進む流れです。
ただし、開業前の店舗には口コミがありません。営業時間も確定しきっておらず、掲載できる写真も限られています。
それでも、情報がほとんどない状態で開業日を迎えるより、入力できる項目を先に整え、近隣のお客様を迎える「受け皿」をつくっておこうと考えました。
店舗を始めるまでの経緯や資金計画、物件選びについては、第1号の記事でまとめています。
Googleマップだけで集客しようとしたわけではない

開業前には、Googleビジネスプロフィールだけを単独で整えたわけではありません。
同じ時期に、Instagram、公式LINE、ホームページ、体験予約フォームなどの準備も進めました。
私がイメージしていた導線は、次のようなものです。
- Google検索、Googleマップ、SNS、広告などで店舗を知る
- Googleビジネスプロフィールやホームページで内容を確認する
- 公式LINEや体験予約フォームへ進む
- 実際の体験につなげる
Googleビジネスプロフィールは、この導線の入口の一つです。
広告を見た人が店舗名を検索した場合や、近隣で利用できるサービスをGoogleマップで探した場合にも、情報がほとんど載っていなければ不安を感じるかもしれません。
そこで、開業前からカテゴリ、店舗説明、写真、投稿、ホームページへのリンクなどを揃えることにしました。
公式上は開業日の90日前から準備できる
Googleの公式案内では、将来の開業日を登録してオーナー確認を行うと、開業日の90日前からプロフィールがGoogle上に表示されます。
その期間には、オーナーが投稿を作成したり、店舗の写真を追加したり、ビジネスの説明を掲載したりできます。一方、一般ユーザーによる口コミや写真投稿などは、正式な開業までは制限されます。
詳しい条件は、Google公式ヘルプ「開業日を追加する」で確認できます。
開業前に口コミがないことは避けられません。
その代わり、オーナー側で用意できる情報は、できるだけ埋めておこうと考えました。
特に意識したのは、次のような項目です。
- どのようなサービスを提供する店舗なのか
- 初めて利用する人でも安心できる店舗か
- どのような空間でサービスを受けるのか
- 詳しい情報や体験予約はどこから確認できるのか
- 開業に向けてどのような準備をしているのか
口コミがない段階では、店舗自身が発信する説明や写真が、判断材料の多くを占めると考えたからです。
写真が何度も不承認になった
公式には開業前から写真を追加できると案内されていましたが、実際の登録は思ったほどスムーズではありませんでした。
店舗の写真を投稿しても、何度も不承認になりました。
最初は、写真の内容や撮り方に問題があるのではないかと考えました。別の写真を試し、Googleのヘルプセンターにも問い合わせながら、投稿をやり直しました。
Googleの公式ヘルプによると、アップロードされた写真や動画は審査の対象となり、「保留中」「不承認」「公開」といった状態で管理されます。写真が表示されるまで、24〜48時間程度かかる場合もあるとされています。
詳細は、Google公式ヘルプ「ビジネスプロフィールの写真と動画を管理する」で確認できます。
今回、なぜ写真が繰り返し不承認になったのかは断定できません。
ただ、ここで分かったのは、
開業前から写真を追加できることと、投稿した写真がすぐ掲載されることは別
ということでした。
写真を用意して一度投稿すれば終わりだと思わず、表示状況を確認し、必要なら余裕を持って問い合わせる必要があります。
開業直前に初めて取り組んでいたら、写真がほとんど掲載されないまま開業日を迎えていたかもしれません。
意外に難しかったのが営業時間だった
写真と並んで迷ったのが、営業時間の設定です。
開業前の段階では、どの曜日や時間帯に、どのくらい体験予約が入るのか分かりませんでした。
予約がない時間までトレーナーに常駐してもらえば、人件費の負担が大きくなります。一方で、営業枠を絞りすぎれば、お客様が希望する時間に予約できず、機会を逃す可能性があります。
そこで、最初から営業時間を完全に固定するのではなく、予約状況を見ながら必要な営業枠を設ける前提で準備しました。
Googleビジネスプロフィールでは、営業時間は基本情報の一つです。
だからこそ、見栄えをよくするために長い営業時間を掲載するのではなく、実際に対応できる時間を正確に載せることを優先しました。
口コミとオーナー投稿は役割が違う
開業前には、オーナー自身が最初の口コミを書く案も一度は考えました。
しかし、口コミは実際に利用したお客様が書くものです。オーナーが発信する情報は、口コミではなく「投稿」機能を使うべきだと整理しました。
開業前は、準備の進捗、サービスの考え方、店舗の雰囲気、体験案内などを投稿で伝える。
開業後にお客様から口コミをいただいた場合には、一件ずつ返信する。
このように役割を分けることにしました。
口コミへの返信は、単なるお礼だけではありません。
良いと評価された点を今後も伸ばし、改善点があれば運営へ反映する。そうした循環をつくるとともに、お客様の声へ真摯に向き合う姿勢を示す機会だと考えています。
開業前の段階では効果測定までできなかった
Googleビジネスプロフィールを整えたからといって、すぐに集客効果を確認できたわけではありません。
立ち上げたばかりで表示実績も少なく、体験予約がどの媒体をきっかけにしたものか、十分に切り分けられる状態ではなかったからです。
そのため、この時点では「Googleビジネスプロフィールで何人集客できた」といった評価はしていません。
まず行ったのは、検索した人が店舗情報を確認し、次の行動へ進める状態をつくることでした。
効果測定は重要ですが、測定する以前に、検索した人を受け止める情報がなければ始まりません。
今から準備するなら、早めに登録状況を確認する
開業前のGoogleビジネスプロフィールは、完成された店舗情報を一度に掲載する場所ではありませんでした。
開業日が近づくにつれて、写真が増え、サービス内容が固まり、営業時間や予約導線も具体的になっていきます。
最初から完璧に仕上げることよりも、
- 将来の開業日を正しく設定する
- 業態に合ったカテゴリを選ぶ
- 店舗やサービスの説明を入れる
- 写真や投稿を少しずつ増やす
- ホームページや予約先への導線を整える
- 掲載状況を確認し、問題があれば早めに問い合わせる
という準備を、時間をかけて進めることが大切でした。
特に写真については、公式上は投稿できる時期であっても、実際には思うように掲載されないことがあります。
これから小さな店舗を開業するなら、Googleビジネスプロフィールは「開業後に登録するもの」ではなく、開業前から育て始める集客の受け皿として考える。
私は今回の経験から、そのように捉えるようになりました。

